かるかるクッキータイルができるまで
10月、「寒くなってきた!」と思ったら暑くなったり、温度差が激しい日が続きますね。
体調を崩されたりしていませんか?
かるかるブリックの新シリーズとして
「かるかるクッキータイル」を作りました。
今日は「かるかるクッキータイルができるまで」にあった出来事などをご紹介します。
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■「かるかるブリックってクッキーみたい」
それは、お客様の一言から始まりました。
「かるかるブリックってクッキーみたいで可愛いですね」
その言葉を最初に頂いたのが、もう8年以上も前でした。
当時の私たちは、かるかるブリックといえば「レンガ」というイメージしかなくて、
「クッキーみたい」と言われても「あぁ、確かにそう言われればそう見えるかな?」くらい思っていました。
以前、ブログにも取り上げています。
しかし、かるかるブリックを販売していく中で、「クッキーみたい」「お菓子っぽい」というご感想を頂く機会が増えていきました。
■「かるかるの新作といったら」
2016年某日、「かるかるブリックの新シリーズを作ろう」という話題が出ました。
かるかるブリックをご愛顧頂いているお客様の声に答えられるように、と考えた結果、
「かるかるの新作といえば、クッキーでしょ!」
と満場一致で決まったのです。
■始まるクッキータイルの試作
「クッキー」というテーマのもと、試作品作りが始まりました。
新しいタイルの製作の流れは、
・案出し(イラストや写真、モックアップなど)作成
・試作型による試作・検討
・本型による試作
の順に進んでいきます。
案出し(イラストや写真、モックアップなど)作成
まずはクッキーとはどんな形が多いのか、どんな場所に張ってもらうのか、このタイルでどんな雰囲気になって欲しいのか等を想像しながら案出ししていきます。
この段階では実際に製造出来るかはあまり考えず、自由に発想して形にします。
紙粘土や石膏を使って簡単なモックアップを作り、検討していきます。
試作型による試作・検討
作ったモックアップの中から、タイル製造に向かないものや雰囲気が似たものを除き、
試作用のプレスを使ってタイルを作ります。
試作用の金型製作
さて、決まったデザインでタイル生産するためには、専用の型を用意しなくてはいけません。
その型を金型(かながた)といいますが、タイルの生地を作るために非常に重要で、たいへん高価なものです。
地元の専門業者さんに金型の製作をお願いしました。
今回は、金型の製作の様子を見せていただける事に。
時間をかけて、ゆっくりゆっくり型が作られていきます。
タイルの原料の粉末を充填する金型が出来上がりました。
こちらでは、先程と違った加工が。
タイルの形の違いによって、用意する金型の種類も変わります。
テストプレス
実際に作った金型を使って、どのようにタイルができるかをテストします。
緊張の一瞬です。
材料の充填具合を確認して、窯で焼いてみます。
繰り返される試作
窯で焼き上がったクッキータイルの風合いが理想のものになるまで、何度も何度も試作を繰り返します。
今回は、なかなか表面のふくらんだ雰囲気が出せずに苦労しました。
この段階で、角の処理や角度、どんな色にするか等、細かく設定していきます。
実際に張ってみたり、どのように販売するか等も検討が入ります。
本型による試作
最終的な形・色が決定した段階で本型を作り、本生産用のプレスで試作します。
本型を作るともう形状の変更はできません。
この段階では、実際に大量に生産した時の流れ等を検討します。
工程を見直し、生産ラインに乗せていきます。
■お客様の声の再検証
2017年5月3~5日、試作型で作ったものを持って土岐美濃焼祭りに出店。
お客様のお声を再度聞くことと、
「壁に張る」だけに止まらないクッキータイルの利用法の検討を目的としていました。
始まってみると、クッキータイルはお子様をはじめ多くの方に受け入れらていました。
また、一緒に持ってきたポスカやデコレーション用のペンを使ってクッキータイルをデコレーションして遊んで頂けました。
■かるかるクッキータイル完成!
様々な試作・検討の後、
最終的には2種類の形状、3色のカラーバリエーションに決まりました。
上の「くも型」は、クッキーらしさを出しつつ、今販売している「かるかるブリックSサイズ」と一緒に張れるようにしています。
下の「ランタン型」は、昔からある人気のタイルの形をかるかるブリックの素材で作ってみました。
企画を始めておよそ1年、ついに
完成です。
いかがでしたでしょうか。
長い時間をかけて作った自慢のクッキータイルです。
是非皆さんに可愛く、楽しくDIYして頂けるとうれしいです。
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